custom knife

鋼材から削り出すところからすべて手作りで制作しております。

制作手順 (大まかな流れです 本当はもっと細かい作業がいっぱいあります) 

  1. デザインを決定しナイフ用の鋼材にけがきます。ピン・ボルト用の穴の位置も決めておきます。
  2. ハンドル材(木・鹿角・合成材・その他) ヒルト(刀でいえば鍔の部分 真鍮・ニッケル・ステンレス等)を準備します
  3. けがきをした鋼材を削り出します(ラインの外側 削り過ぎるとデザインが変わってしまいます 削るのは金のこ・ボール盤・やすり等使用)
  4. ピン・ボルト用の穴をボール盤で垂直にあけます ソングホール(紐通し用の穴) 軽量化の為の肉抜き穴もあけます
  5. 鋼材のアウトラインを少しずつ削ります(グラインダー・やすり等使用) 外形の削り出しの終了
  6. 鋼材の厚みのセンターラインをけがきます そのラインに向かって削っていきます(ブレード部分の製作 これが大変です)
  7. ラインの厚みを0.5ミリほど残して両面を均等に削り、ブレード面の傷はペーパーで番手を細かくして消してゆきます
  8. ハンドルに隠れる部分もアウトラインの厚み部分も磨いておきます
  9. 焼き入れに出します 焼き入れはシロウトでは難しいので業者に任せます 焼き入れに出してしまうと、もちろん硬化しますので、傷は消すのが大変ですし、ドリルで穴も開けられなくなります 焼き入れ後は磨くだけ位に仕上げておいた方が楽でしょう
  10. ヒルトも削っておきます ブレード材にコの字型に差し込むかたちになりますのでブレード材の厚みの溝を削らなければなりません ぴったり合うか確認しながら削ります 削りすぎて、すかすかになったらやり直しです
  11. ハンドル材はかまぼこの板状に平面に削っておくと楽です ずれないようにバイス等で挟んでブレード材と重ねてボルト穴をあけておきます
  12. 焼き入れが済んだら ブレード材を磨きます ヒルトを銀ロウづけします バーナーであぶることになるので、ブレードの焼きが戻らないように気をつけます ヒルトを削ります
  13. ハンドルを取り付けます(2液エポキシ接着剤) 鋼材との隙間、ヒルトとの隙間がないように削ります ピン穴・ボルト穴が垂直にぴったり合うことが重要です この時点でハンドルは一回り大きく削っておきます
  14. ハンドルを接着したらバイスで挟んで固定しておきます 余分なボルトやピンは切り落とします ヒルトとハンドルを削ります
  15. ヒルト・ハンドルを合わせたら磨きます ブレードも磨きます そして最後にエッジをつけます ブレードの表面処理は鏡面のようにするか、きれいに一律のラインをいれるかがあります
  16. シース(皮のさや)をつくります ぴったりはまって、すぽっと抜けないように作るのは簡単ではありません 手縫いです
  17. 一応、できあがりです エッジの付き方が甘くないか確認してみましょう。

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